2023年11月: こころ旅　火野正平応援ブログ

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2023年11月30日

火野正平とうちゃこ日記（507）2017年春の旅　月曜版　高知　BS日本縦断こころ旅

寒河江幹です。

お待たせいたしました。いよいよ、2017年春の旅スタートです。

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【韮ヶ峠（にらがとうげ）】梼原（ゆすはら）町

私の一生忘れない風景は、梼原町四万川地区にある「韮ヶ峠」です。
今年、26歳になる長男が、小学6年生の時に同級生7人と担任の先生と、夏と秋に分けて坂本龍馬脱藩の道を歩きました。
梼原にある維新の門の8志士になって、志士の名前を書いた傘を子どもたちはかぶっていました。
その傘には「自信」とかかれていました。
その傘は今でも大切に我家にあります。
脱藩の韮ヶ峠に到着する日に私たちは子どもたちには内緒で待っていました。
びっくりしていましたがあの照れくさそうな、けど嬉しそうな自信に満ちた笑顔を一生忘れることはできません。
正平さん、ちゃりおくんと一緒に高知を脱藩してください。

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【雨竜の滝】仁淀川町

今から一年半前、私の28歳の誕生日に彼からのプレゼントとして、大阪から4時間かけて高知県を訪れました。
台風の接近に伴い、キャンセルしようかと悩んでいましたが行くことにしました。
判断は正しく当日は快晴！
仁淀ブルーと呼ばれる清流「仁淀川」の濁りも少なくきれいな川を満喫できました。
中でも中津渓谷で見た「雨流の滝」は迫力があり、なおかつ神秘的で水の勢いとともに私たちのこころも洗われていくようでした。
当時司法浪人生だった彼と「来年は合格してまたここに来ようね」と約束しました。
あの時の彼の横顔は今でもはっきりと脳裏に焼き付いています。
あれから一年半、彼は今、司法修習生として忙しい毎日を送っています。

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【下津井のめがね橋（佐川橋）】四万十川町

本名は佐川橋ですが、津賀ダムの湖畔に映る姿がめがねに似ているから「めがね橋」と呼ばれています。
昭和19年、森林軌道の付け替え工事が行われた時にめがね橋が誕生したそうです。
あれから70年余りの間、あの大きな「めがね」は山村の人々の営みや自然の移ろいを静かに眺めてきた証人のように思います。
レールも枕木もすべて撤収された軌道跡は、今では遊歩道として整備され観光などの新たな役割を果たしています。
私にとってめがね橋は、季節保育園や下津井小学校への通い道でしたが、高さ20ｍ幅1ｍちょっとは子供にとっては怖い場所でもありました。
父は営林署の貯木場で働いていました。
テストのプリントを見せて父が褒めてくれるのが嬉しくて仕事が終わるまで待っていたものでした。
帰りは自転車の後ろに乗せてもらい父の背中にしっかりとしがみついていました。
5人姉妹の末っ子の私には、ことのほか優しく接してくれたように思います。
そんな父も4年前に帰らぬ人となってしまいましたが、帰省の折に真っ先に見えるめがね橋に父のぬくもりを感じながら「帰ってきたよ～お父さん」と声をかけています。

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【大山岬】安芸市

安芸市出身の主人と20年前に二人で行ったのが「大山岬」です。
出産に立ち会いたいと有給休暇をまとめてもらって高地に帰ってきてくれた主人。
予定日を過ぎてもなかなか生まれてこない赤ちゃん。
明日にはもう東京へ戻らなければならないという日に、主人と一緒に大山岬にドライブしました。
大山岬の手前に「浜千鳥公園」があります。
そこで私の大好きなアイスクリームを買って、V字ターンで登っていきます。
急な坂を700ｍほど登ると今はなき国民宿舎がありました。
展望台を登ると大山岬の向こうに広がる太平洋がきれいに見えました。
真っ青な海と穏やかな海風に癒されながらのんびり景色を楽しんでいると、お腹に陣痛らしきものを感じ家に戻るとすぐに入院する運びとなりました。
翌日の夜まで30時間以上の陣痛にはずいぶん泣かされましたが、無事女の子が生まれました。
その娘も、今年20歳になります。
あっという間の20年でした。
わが子の誕生を待って二人で過ごしたあの1週間は、とってもスローで❝神様がくれた時間❞のようでした。