2024年03月: こころ旅　火野正平応援ブログ

2024年03月17日

火野正平とうちゃこ日記（613）2017年秋の旅　和歌山県　月曜版　BS日本縦断こころ旅

寒河江幹です。

2017年秋の旅、第4週目は和歌山県です。

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【乙女の寝顔】田辺市

田辺市平瀬にある小さな集落の西側に立つ標高894ｍの「半作（はんさ）嶺」は、3つの山が連なっていることから昔からこの山を「三ツ森山（みつもりさん）」と呼んでいました。
山の稜線が遠くから見ると娘が眠っている姿に見えます。
私の実家からも朝な夕なその美しい姿を見ることができました。
集落中心部を走る国道371号線沿いに、「乙女の寝顔」展望ポイントと書かれた標識が設置されています。
乙女大好きの正平さん、是非「山の乙女」に会いに来てください。

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【富貴小中学校のグラウンド】高野町

半世紀以上昔、私と妹は夏休みの度に祖父母の待つ西富貴に帰省し、いとこたちと一緒にすぐ目の前のグラウンドで蝉を追いかけたりブランコに乗るのが日課でした。
お盆になると大きな櫓が組まれ、大勢の帰省の人たちが盆踊りに興じます。
村人が出す屋台のおでんは、いっぱいおまけしてもらってかぶりついたものでした。
そんなふるさとも限界集落になりつつあります。
祖父母そして父も鬼籍に入り、足を運ぶこともなくなりましたがこころの中ではいつもあのグラウンドを吹き抜ける爽やかな風を感じています。

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【紀ノ川の河原】橋本市

70年余り前のことです。父と二人の兄と私の4人で紀ノ川にじゃこ釣りに出かけました。
私は3人の釣っている様子を見ているだけで河原で遊んでいました。
昼になり弁当を食べることになりました。
3人の竿はエサをつけたまま斜めに立てかけ置き竿にしていました。
そのうち父が「“とき”引いてる、あげてこい」と私を促しました。
かなりの手ごたえに苦労して手のひら大の鮒を釣り上げました。
生涯で初めて釣り上げた鮒でした。
父は私が3歳9か月の時に復員してきました。
そして6歳5か月の時に亡くなりました。
私にとり復員から亡くなるまでの約2年半の間の数少ない父の思い出の一コマです。
その河原は、“紀伊山地の霊場と参詣道”の和歌山県の最北端にあたり、高野山への参詣道“町石道”の出発地点です。

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【和歌の浦の高台から見える景色】和歌山市

海南市にある私の実家は商売を営んでおり、母は朝早くからとても忙しい毎日を送っていました。
私が小学2年生の時です。
母が「たくさんの犬を見に行こう」と、和歌の浦で開催されているペットが集まるイベントに連れて行ってくれることになりました。
私は初めて母と出かけられることが嬉しく、とても楽しみにしていました。
ですが当日、母の仕事が一段落したのは夕方。
その会場に到着するとすでにイベントは終わっていました。
「ごめんね。残念だったね」と謝る母。
仕方なく会場のある高台を後にしましたが、そこから見える和歌浦湾の海に沈む夕日がとてもきれいでした。