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2024年07月03日

火野正平とうちゃこ日記(720)2018年春の旅 鳥取市 伏野 BS日本縦断こころ旅


鳥取市2.jpg

寒河江幹です。

2018年春の旅、743日目は鳥取市伏野です。
正平さん、黒いマントのようなレインコートを羽織り長い裾から色鮮やかな青いパンツが顔を出しています。
「向こうに鳥取市街が見えるんだよね。ちょっと煙っている。目の前が千代川。千代と書いてせんだいと読む」
「昨日梅雨に入っていた。今は雨はやんでいる」
正平さんベンチに座ってお手紙を読みます。

👇 ちょっとブレイク ⇒ 林家ぺー余談ですけど

【伏野の海岸】鳥取市伏野

私は大阪生まれ大阪育ち 何のとりえもない普通の女の子でした。
19歳で主人と出会い21歳の時 主人の実家の都合で主人の生まれ育った鳥取にやってきました。
知り合いも友達もいない鳥取、頼りになるのは主人だけ、どこに行くのも一緒でした。

明るいだけの私は環境の変化もあってか、日に日に元気がなくなっていきました。
そんなある日「釣りに行こう」と主人が連れて行ってくれたのが伏野の海岸です。
釣りはしたことがなかったのでエサも付けれない、投げれない、針から魚も外せない。
そんな私に釣りなんて…変な形をした針にエサも付けないで投げてくれて
「ゆっくり巻けぇ」
と言って竿を持たせてくれました。
言われた通りにゆっくり巻いていると、少し重<なって引き上げると何と可愛いタコが針に抱きついていました。
面白いくらい釣れました。
楽しくて少し元気になりました。

そのうち子供も三人になり、元気な母ちゃんになったのです。
伏野近くに家を借り 子育てをしました。
とても忙しい人でしたが
「これから帰るで、海に行く用意しとけ」
と電話が入ると子供たちは大喜び、家から車で5分の伏野の海に夕方海水浴です。
浜で遊んだり、貝を採ったり楽しい時間を過ごしました。

飛行機の誘導灯の光が走りだすと
「さあ帰るで」
子供たちは、空港の方に走って行き フェンスの外から飛行機に向かって手を振るのです。
「パイロットさんが手、振ってくれた〜」
と喜ぶ子供の顔を 嬉しそうに見ていた主人を思い出します。
走る光がきれいで
「また来ような」
と言って二人並んでみました。
そんな子供たちも鳥取を離れ家庭を持ち、孫たちはあの頃の子供たちの年齢になりました。

とてもたくさんの思い出を残し 昨年4月彼は60歳で旅立ちました。
彼が生前言っていた
「死んだら大阪に帰れ」
私はまだ鳥取にいますが。
近くて遠い伏野の海岸 もう行くことはないと思います。

☟正平さんが言っていた鳥取のおいしい牛乳は「白ばら牛乳」です




地図を広げます。
「今いるのが河原です。千代川を下流にたどると空港があってその隣に伏野があります」
さてと腰を上げた正平さん、目の前の石像を眺めます。
大国主神が八上比賣(やがみひめ)に求婚したいと思い、稲羽(いなば)に出掛けた時の様子のようです。
白うさぎも二人の間にチョコンといました。
素敵な女性の解説者が説明してくれます。
「この方が因幡の白兎で有名なオオクニヌシノカミの最初の奥様です」
「この方大変なプレーボーイで、奥様は7人子供は144人いたんです」
「僕はそういうの好きじゃないな。ところでこの袋には何が入っていたんですか?」
大国主神が背負っている大きな袋が気になります。
「はい、その中には知恵と勇気と愛が入っています」
「な〜にが」
正平さんは参ってしまいました。
今日は約23qのルートです。
出発。
まずは下りです。
雨が本降りになりました。
のどかな田園風景を通っていると、ある農道の一本道が車で渋滞しています。
「何かしてはんのかしら?」
ち〜んと音がします。
「お参りや」
法事のようです。
砂見川を渡ってさらに左折するとまず今日一つ目のアジサイ、ブルーです。
川沿いに行き住宅街を走り突当りを右。
「水が多いなぁ」
水路が増水しています。
その水路脇に咲いているアジサイ、今日二つ目です。
「ピンク、本当にアジサイはいろんな色があるなぁ。白いのが見たい」
昼食です。
鉄板焼き屋の駐車場に行くとちょうど従業員のおばはんが
「あら〜」
と。
「ゆきちゃ〜ん、すごいお方が来ましたよ」
昨日とん平焼きがおいしそうだったとのことでとん平焼きを注文。
最初は
「飯いらんやろ」
いっていたけど、とん平焼きを一口いただくと
「これ飯いるわ」
となりました。

田んぼの向こうからやって来る一行をBカメがとらえます。
木琴のBGM。
「雨の中の田植え」
を見かけ大きな交差点を左折すると湖山池の標識がありました。
左に湖山池を臨み進みます。
マンションの一階の駐車場で休憩。
「今日はあまりしゃべらんかった」
「それが本来の寡黙な正平さんですね」
ふらふらと歩いて行ったかと思ったら、アジサイを見ていました。
「斎藤監督、来てみて。ほれあるだろ」
本日3つ目のアジサイ。
やっと白のアジサイですがまだ咲きかけで黄緑色が残っています。
「隣が山椒の木、でかいなぁ」

大通りを本降りの雨の中をすすみます。
伏野に入りました。
9号線をくぐります。
トンネルを出ると海に出ました。
雨に煙っています。
浜に出ました。
「これが伏野の誘導灯」
とうちゃこ。
長い橋のような物体が海に浮かんでいます。
タコが釣れるか釣り人に訊いてみます。
「ここは今何が釣れますか?」
「ヒラメ・コチ」
若い男性です。
「タコいないよね」
「あっちに藻があるところがあるから、エビがいるのでタコもいるんじゃないですか?」
正平さんは歩いて空港のフェンスのところまで来ました。
なかなか飛行機が来ません。
「コナン空港」
「あ〜来た」
どんより曇った空からピカピカライトが光っています。
「誘導灯ついてんのかな?」
点いていませんでした。
傘をさしながら誘導灯をバックに砂浜に座ってお手紙を読みます。

「確かにパイロット手を振ってた」
「じゃあね、バイバイ」








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posted by 寒河江幹 at 00:00| Comment(0) | こころ旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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