寒河江幹です。
2018年秋の旅、763日目は厚岸町です。
正平さん海を見ています。振り向きました。
「おはようございます。えりもから始まって帯広行って厚岸、テンテンテンと」
寒いのかエンジのインナーの上に長いガウンのようなカーディガンを羽織っています。
道の駅厚岸グルメパークにいるようです。
「今日の目的地はあの島の向こう側らしいんだ。あの紅い橋を渡れとおっしゃる」
近くに座ってお手紙を読みます。
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【床潭の浜と大黒島】厚岸町
私のこころの風景は「床潭の浜と大黒島」です。
ここ床潭は父が子供時代を過ごした地で、遠くには昆布取りなどのために渡った大黒島、その左手には大黒小島が見えます。
私の父は生後まもなく母親を亡くし、父親は重巡洋艦 摩耶と運命を共にしたため、東京から床潭の親戚に引き取られました。
戦後の貧しい時期、東京よりも食料が豊富な北海道とはいえ、多くは語りませんでしたが 苦労したようです。
しかしながら父と私はいろいろあって折り合いが悪く、私は父に対してわだかまりを抱えたままずっと生きてきました。
そんな日々が何十年も続いた昨年の春、たまたま見たテレビ番組で父の母校の床潭小学校が閉校すると知りました。
そこでなぜか私はふと思ったのです.「父の育った地を一緒に見てみたい、そうすれば少しは父のことも理解できるかもしれない」と。
それから何度となく床潭に行こうと父を誘いましたが、返ってくるのは生返事ばかり。
以前にも床潭訪問の話はありましたが、静岡からはあまりにも遠い北海道、それも好きではない父のゆかりの地ということで敬遠してきました。
今度は立場が逆になりましたが、「まあそのうち行く気になるだろう」と軽く考えていました。
元気だけが取り柄の父だったので、その時はまだいくらでも時間はあると思っていたのです。
ところが年末に父に重い病気が見つかり、二か月後にあっけなく旅立ってしまいました。
「人の命とはこんなに儚いものなのか」と愕然としました。
その後家族で床潭に行くことになり、その広くて長い浜に立つと、言いようのない複雑な感情がこみ上げてきました。
私にとって父は「いい父親」では決してなかったけれど、それでももうちょっと何とかならなかったのか、自分ももっと父に優しくできたのではないか、でも・・・と処理しきれない辛い思いで胸がいっぱいになりました。
正平さん、よろしかったら私の、父と一緒に見ることができなかったこころの風景を訪ねてみてください。
地図を広げます。
「大黒島って書いてある。小島もあります」
出発。
左折して緩い下り坂です。
突当りの信号で止まると厚岸大橋大通りに出ました。
「牡蠣最中」の看板を発見。
ゆっくりと街中を走ります。
水たまりを避け海に出ました。
海沿いを走ります。
ウミネコの集団にぶつかりました。
カラスもいます。
「おっおっ魚、これ待ってたんだ。サンマだ」
サンマが大量に水揚げされていました。
「今年はいいんでしょ?サンマ」
作業する方に話しかけます。
「今年はいいね」
ベルトコンベアで、どんどん詰め込まれています。
海猫は落ちたサンマを争うように食べていますがカラスに負けてしまいました。
正平さんのシューズがアップされています。
「俺も男だ」
と言って紅い橋を渡ります。
「男やめてもいいです」
Bカメがゆっくりゆっくりと橋を通る一行を橋の下からとります。
正平さんは前だけをじっと見ながら進みます。
場面は通行量が少ない道に替わりました。
「生カキ」の看板、昼食にします。
「いつもテレビで見ています」
お店には多くのサイン色紙が飾られていました。
「焼き牡蠣と生ガキ」を注文。
まず生ガキから食べます。
「海のミルクだ、とろけてる」
次に焼き牡蠣
「これもうまい」
「広島のカキとこっちの牡蠣、(どっちがうまいか)区別がつきません」
皆さんに見送られて再び出発。
とある交差点に止まります。
シカが草を食んでます。
「君たちどこから来るの?」
「野生ですよね?」(監督)
「鹿、信号待ちしている」
しばらくして道路を横断して反対側の草地に移ります。
「これいつも来るんですか?」
町人のおとうさんに聞きます。
「毎日来る」
お母さんも来ました。
「いや〜(いつも)みてます、どうも」
「バンビ、毎日来る」
「(この光景は)日常茶飯事だそうです」
「いい風じゃないのよ」
少し上り坂のようです。
沿道には黄色い花が咲いています。
「随分な花畑だね、あれま」
黄色い花が一面に咲いています。
「特定外来生物です」(監督)*オオハンゴンソウのテロップ。
「床潭、右」
少し下り坂に入りました。
緩いカーブの先に海が見えます。
右折して漁港に向かいます。
「おお海、うねっているぞ(台風の)余波で」
下校中の小学生の男の子に尋ねます。
「こんにちは、(廃校になった)床潭小学校どこにあるかわかりますか?」
丁寧に教えてくれました。
教えてもらった方向に行くとすぐにそれはありました。
「立派な学校だ」
コンクリートで建てられた近代的な学校です。
「最後まで床潭(とことん)走り抜け〜て書いてある」
校庭の先に横断幕がありました。
明治34年からの学校でした。
チャリオを押して浜に向かいます。
「おお、(波しぶきが)東映の映画みたいだ」
「砂利の浜なんだ」*昆布を干すためだそうです。
チャリオを置いてさらに歩きます。
「あれが小島だね」
視線を山に移すとブワ〜と霧がかかっています。
木に座って再びお手紙を読みます。
読み終えたころには陽が当たってきました。
島も少し良く見えるようになりました。
「俺は帰るけど新井さん残って。もっと良く見えるようになるでしょう」
先ほどはあまり見えなかった大黒島も輪郭がはっきりとしてきました。
👇 ちょっとブレイク ⇒ 林家ぺー余談ですけど
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