火野正平とうちゃこ日記（783）2018年秋の旅 福島 いわき市 BS日本縦断こころ旅

寒河江幹です。

2018年秋の旅、781日目はいわき市です。
正平さん、カーキ色のコートを着て登場。
「おはようございます。昨日は会津磐梯山の山の中、今日は海」灯台を指さします。
塩屋崎です。
「ずいぶん前にここに来た。ここが目的地で今日はここから出発」
＊2012年春の旅　101日目の到着点です。
浜に下りる階段に座ってお手紙を読みます。

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【好間川のつり橋】いわき市

ずっと残したいふるさとの風景。
『好間川のつり橋』を｢背負い子｣を担ぎながら渡った母親の姿。母親の思い出とともに好間川にかかっていた、つり橋の風景です。
小学生の育ちざかりの時、(好間第一小学校在学)家にいるといつものように｢背負い子｣(しょいこ)をかついだ母親を追いかけ好間川の吊り橋を渡って、山裾にあった畑のわきから流れて出ていた清水での遊びや、セミの鳴き声など四季折々の自然の思い出が、古希も過ぎた今でも、いわき市を流れている好間川の自然の恵みを、今でも忘れていません。

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「好間川に架かる吊り橋、背負い子って行商かな？60年以上前だよな」
階段に地図を広げ塩屋崎を見つけます。
いわき駅の上、下好間があり、いわき中央の下あたりに行きます。
出発前に歌碑に寄ります。
スイッチを押すと「ジャーン」みだれ髪の唄が流れます。
歌碑の詞を見ます。
「これ2番かな？」
「3番でした、演歌ッて3番まであるもんな」
「3番まで待ってられないから行こ」
出発。
「バイバイ、またね」
と手を振るのは、若い女性が手を振って見送ってくれたから。
「イヤン風、風つよッ」
Ｂカメが塩屋崎をバックに、ゆっくり進む一行をとらえます。
「またこの防潮堤や、海が見えん」
「バイバイ海」左に進路を変えます。
道なりにすすみ左折すると湿地がありました。
「ほらつくね」
「たくさんありますね」
「つくねのようなガマの穂、秋ですね」
さらに田舎道を内陸内陸と進んでいきます。
こころ手紙のＢＧＭが流れます。
田園の中をすすむ一行をＣカメがとらえます。
2番目を走る監督の「紅」の上着が紅一点。
カモが一斉にガーガーと飛び立ちます。
「一服一服」
コンクリートの壁にチャリオを置き、柿の木のそばに行きます。
熟した柿が木にたわわに実っています。
「人の手入っているよ。ここ人の家ですよ」
正平さん奥にいる犬に近づきます。
「君の家か？ごめんな入っちゃって。おいで」
最初は何だろうと訝しげに見ていた犬も、そろりそろりと正平さんに近づきます。
頭を撫でられると、気を許したのか正平さんをクンクン嗅ぎまわります。
気を許してゴロン寝転んでしまいました。
「こんなんなっちゃいました」
「大好き」
の看板を越えると、中華「寿々平」
石焼マーボを注文。
「うまそうやろ」
運ばれたメニューが熱さでグジュグジュ鳴っています。
一口
「熱くない」
スタッフも一口
「熱いですね」
正平さんもう一口
「熱いわ〜い」

坂を下っています。
「おーいわきの町に入ってきた」
正平さんを赤い車が追い抜きます。
「都会じゃの」
会津若松126�qの標識。
「あら好間一小前」
バス停がありました。
「いく？」
「はい」
大きな道路を右折して、好間一小学校に向かいます。
細い道に入ると今度は左の矢印。
左折してつきあたったところが好間一小学校です。
赤い郵便ポストはありますが校門がありません。
「でもそうだよな、まちがいない」
折り返すと窓から手を振っている若い女性3名。
「朝いつも見てんの、ワー本物」
「ねー質問なんだけど、この辺に吊り橋ある？」
「あるある」
と3人は同じ方向を指さします。
学童保育の先生方だそうです。
「写真撮るなら出てこい」
ということで4人で記念撮影。
「学校わかったし、橋もわかった」
と橋に向かいます。
「って言ったものの休憩したくてしょうがないんだよ」
川に出るとチャリオを置きます。
「よいしょ、これが好間川だ」
橋の中央まで歩きます。
「見てほら、鮭だよ。左が男の子だよ」
「ほらあそこ、産卵場所造ってんだよ、どっから見ても鮭でしょ？サバか？」
散歩している地元の方に聞きます。
「すみませんこれは鮭ですか？」
「鮭」
「俺怖いの忘れてみてた」
吊り橋に向かいます。
「あれあがっていく鮭もみてみたかったな」
堰の魚道があります。
川を見ながら土手をゆっくり走ります。
「何か見えた、かわいらしい吊り橋や」
赤い橋です。
とうちゃこ。
「威圧感のない吊り橋やね」
人が一人通れるくらいの幅です。
「正平さんですよね」
地元のおばあちゃんが孫の手を引いてその吊り橋を対岸に歩いていきます。
せせらぎの音がします。
正平さんも渡ります。
「恐くな〜い」
キーキー音がします。
「ゆすったらあかんって、怖い、腹立つ」
「恐くな〜い」
対岸に着きました。
「こんなとこあったのか」土手の草の上に座って再びお手紙を読みます。

「湧き水どこにあるんやろな、なんかいいな」
赤い吊り橋、遠くに小学校が見えます。

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