火野正平とうちゃこ日記（737）2018年春の旅 滋賀 甲賀市 BS日本縦断こころ旅

寒河江幹です。

2018年春の旅、753日目は甲賀市です。
青い空、アラビア人のキブルのような白のゆったりしたシャツとカーキのパンツ、真っ赤なスニーカーで登場。
「おはようございます。山の中の盆地にいる。だいぶ大きくなったこの子（稲）たち。どこにいるかというとですね〜」
場所を変え紫香楽（しがらき）の宮の予想図が描かれている看板に移動します。
「聖武天皇がここに都開いた。梅雨時暑いからやめてと奈良に行ったのか」
田んぼの草の上にベンチを置いてお手紙を読みます。

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【新宮神社】甲賀市

私の心に残る風景は甲賀市信楽町　町の中心にある新宮神社です。　38年前に亡くなった母が　いつも出かける時は鳥居の前で手を合わせてから駅に向かいます。
帰って来た時は汽車を降り鳥居の前で手を合わせてから帰るのです。
モンペと白の割烹着を着て　手を合わせる姿を思い出します。
一度母に　いつも何をお願いしているのかと聞いたことがありました。

行く時は　「おはようございます。これから出かけます。　事故のないよう　お守り下さい　行って来ます」
帰って来た時は　「ただいま　無事に今　帰って来ました。お守りありがとうございました。これからも宜しくお願いします」と
心の中で　言っているのだと聞かされました。
60年以上も前の話ですが私もその言葉を聞いてから　この年（70歳）になるまで　出かける時はいつも父母の写真の前で同じ言葉を言っております。（大きな声で写真に聞こえるように）

鳥居の前で立って見て下さいませ　とてもいい所です。

信楽の町はタヌキの焼物で有名です。
町中いたる所にタヌキの置物で　すごいです。
鳥居の前に立って 東の方を見て下さい。信楽駅まで一直線です。
今は高原鉄道が走っています。

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地図を広げます。
「今いるのが甲賀（こうか）市。信楽宮町ありました」
「高原鉄道終点です」（監督）
田んぼの中の一本道を行きます。
Ｂカメが青々とした田んぼ越しに一行をとらえます。
「うわっ完全向かい風」
正平さんのシャツの裾がまくれあがり背中が見えます。
タヌキ村。
「チ〜ン」
のオンパレード。
「アッ忍者もいる。俺みたいな頭なのもいる。でっかいなしかし」
道路から見ていましたが
「女の子はいないんか、タヌキの」
ということで近づいていきます。
ありました、リボンを付けた女の子のタヌキ。

左が鉄道の高架、その脇をしばらく行き高架下をくぐって反対側に出て山裾を行きます。
日陰で休憩。
「暑いっすね」
水筒で水を飲みます。
「暑くても寒くても一服するぞ」
旧家が続く中は下り坂になっていて快調にすすみます。
Ｃカメが待機していた神社脇を、驚くほどのスピードで通り抜けます。
「あっ」
踏切音がしました。
電車が来ます。
「また一両やろ」　
二両でした。
しかも電車の側面には忍者の絵が至る所に描かれています。
山裾の細い道を行きます。
「ばてるぜ暑くて」
「ヘェヘェヘェ」
今度は下って踏切を渡ります。
田を横切って川沿いをすすむと
「アッ駅だっちゃ」
�鰍ｽぬきタクシー看板があり、駅前の巨大なタヌキがお出迎え。
「この駅から一直線だ」
まるいちにはタヌキの焼き物が所せましに並べられています。
「歩いたんだなお母さんは」
一直線ですが鳥居まではかなりの距離があります。
とうちゃこ。
鳥居横に
「御鎮座1300年まつり」
横を見ると
「300年の柿の木だって」
鳥居を抜け砂利道の参道を歩きます。
境内に着くと藁で大きく弧を描いた茅の輪（ちのわ）があり3度くぐればご利益があるとのこと。
カメラは、ゆっくりパンして境内を映します。
正平さんは再び鳥居に戻り、お手紙のお母さんがしていたように鳥居前で
「今日も無事に過ごせますように」
と手を合わせます。
再び参道に行って途中で腰かけてお手紙を読みます。

「イヤーこんな（暑い）日に自転車で走るのちゃうで」
「じゃー駅まで行ってくるわ」
正平さんの背中が映った後は、茅の輪が再び映ります。

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