寒河江幹です。
月曜版をお届けします。
【長原の海】松茂町
松茂町は空港がある町ですが、サツマイモ畑やレンコン畑がたくさんあります。
私が小学生低学年の頃、近所の友達と姉の4人で遊んでいました。
海まで自転車で冒険に行こうということになって、3qほど離れた長原の海へ4人で出かけました。
海に着くと貝殻を集めたり、砂山をつくったりして遊びました。
そろそろ帰ろうかとなった時ゆう子ちゃんがカギを無くしたというのです。
そこらじゅうを探したけど見つかりません。
ゆう子ちゃんの自転車を交替で担いで帰りましたが、結局500mぐらいのところでギブアップ。
後日ゆう子ちゃんのお父さんが来るまで持って帰りました。
【お松大権現 通称「猫神さま」】阿南市
何か願い事がある時はいつも猫神さまにお参りに行き、自分の好きな招き猫を1体自宅に持ち帰りおまつりしていました。
境内には約1万体の招き猫が奉納されています。
亡き父とよく遊びにつれて行ってもらいました。
願い事が叶うと、持ち帰っていた招き猫を返納し、もう1体購入して奉納するという習わしです。
ですから境内の招き猫は限りなく増えていくというシステムです。
【旧平野小学校の校舎と校庭】那賀町
私は休日野球審判をして県内の球場をまわっています。
あるときそれまで行ったことのない会場に審判派遣されました。
その試合会場で訪れたのがここです。
とっても立派で、モダンなつくりの木造校舎。特産の木材をふんだんに使った、地域の住民の方々の思いが伝わってきます。
凛とした佇まいにただただ感動。
近くの球場での試合後、再び訪れ校庭の片隅に座って往時をしのぶと、子供たちの元気な声が聞こえてくるようでした。
【大里の松原】海陽町
もう70年も昔のことです。
「お別れ遠足」はいつも大里の松原でした。
幼稚園から中学卒業まで、ずっと同じメンバーだったのに誰が名付けたか3月の遠足のことをお別れ遠足と言ったのです。
親たちはその日のために巻き寿司をつくってくれました。
巻き寿司を何個持ってきたか、ゆで卵を何個持ってきたかと自慢し合う時代でした。
遠足の楽しみの一つは、波をてがいに(からかいに)行くことでした。
引く波を追いかけ、寄せる波に逃げ帰るのです。
波は時々仕返しにやって来ます。
時々大きな波がやってきてずぶぬれになるのです。
この松原に、八幡様が祀られています。
秋の大祭は、集落ごとにだんじりや、せきふねが出て、ケンカもあって、ちっとも当たらない流鏑馬でまつりは終わります。
砂浜に寝ころんで、終日波の音を聞いていたい。
叶うことのない私の夢です。